2025年 編集部オススメ記事まとめ
みなさんこんにちは! Spectrum Tokyo編集部です。
Spectrum Tokyoは2025年もいろいろな方に取材のご協力をいただいたり、すばらしいコラムニストから記事を提供いただいたり、4年目もたくさんの記事を発表することができました。
今回は編集部が選ぶ、オススメ記事を紹介いたします。はじめての方も、何本か読んだことがある方も、Spectrum Tokyoでしか読めないインタビューやコラムをぜひご堪能ください。

編集長の三瓶が選んだ記事2選

「過去と現在の交差点」は編集部野島が今年から新しく始めた連載シリーズなのですが、主に異業種からデジタル領域のデザインへのキャリアチェンジした方を対象にお話を聞いています。今回フィーチャーしたのは国境も業種も縦横無尽に渡り歩いてきたKJさん。デザインのベースとしては建築や測量というルーツを持つ彼ですが、なんといってもそういった現場から得た感覚、手触り、人とのつながりみたいなものを、デジタルなフィールドの手法にもきちんと関連付けて本質的に理解して、実践されているのは素晴らしいと思います。仕事や人、道具、それぞれとの向き合い方を考えさせられるとてもいい記事になりましたのでぜひご一読を。

編集会議で「ミライロID」を取材すると決まったときは、失礼ながらよくあるDX案件で、障害者手帳をデジタルに統合すると便利になるんだなあ、くらいの認識でした。ですが、上がってきたインタビューとその記事を編集過程で、代表の垣内さんの想いはもちろんのこと、彼の思想やビジョンが非常によくサービスに落とし込まれていることを知り、感動しました。障害者の方が感じる細かい日々ストレスや、感覚などがきちんとデザインに落とし込まれており、プロダクトを起点にちゃんと行動変容が促し、生活や社会が変わる予感がしました!

編集部の野島が選んだ記事

視伝研(視覚伝達情報設計研究室)の山下さんがSpectrum Tokyoに記事を書いてくれました!いつもは自分たちのメディアで広い視点からデザインを楽しく取り上げている視伝研、今回もとても面白いです。「自分だけ」にウケるアプリって本当に作れるのか……?という素朴な疑問から、なんだかズシンとくる結論にたどり着いています。いつもと違う雰囲気の書き方でSpectrum Tokyoとしても新しい切り口が見出だせて、楽しく編集しました。ぜひ読んでみてください!

事情継承サービス「relay(リレイ)」、CDOの塩月さんにはSpectrum Tokyo Meetupでご登壇いただき、さらにお話聞きたく取材をお願いしました(長島さんが取材してくれました)。事業継承は自分にとって馴染みのないトピックでしたが、ローカルビジネスの資源を発展、活用することは今の日本に必要なことで、興味深いです。複雑な手続きをわかりやすくデザインし、売り手も買い手も自分事にしやすくなっている素敵なプロダクトでした。relayさんの今後の取り組みも楽しみです!

編集部の長島が選んだ記事

コラムニスト・安藤さんが綴る、素材や道具への向き合い方に深く共鳴した一本。紹介されている「LOEWE クラフテッド・ワールド」は、私自身もとても感銘を受けた展示です。SpectrumTokyoで取り上げるのはデジタルプロダクトがメインではありますが、つくり手の素材やツールとの対話、試作の積み重ねは、「なんか心地いい」「自分に馴染む」といった感覚となって、必ず滲み出るものだと思います。まずは素材に触れ、その声に耳を澄ませる。そんな「つくることへの態度」について、改めて考えさせられる記事でした。

取材・執筆を担当した記事はどれも思い出深いのですが、特に印象に残っている一本です。日本三大花火の一つ、長岡まつり大花火大会。そのアプリをつくるフラー社の皆さんの、泥臭く誠実な姿勢に心を打たれました。自ら足を運び、現場の様子やスタッフの動きを観察し、何が必要なのかを導きだす。そうして生まれたプロダクトには、利便性を超えた「長岡への愛」が詰まっています。徹底した現場主義が生むデザインの強さを、ぜひ感じ取っていただければ嬉しいです。

編集部の戸田が選んだ記事

日本人の塩分摂取量がWHO推奨値の約2倍という深刻な課題に対し、電気味覚という独自テクノロジーで「おいしさ」と健康の両立に挑むストーリーに強く感銘を受けました。 病気予防だけでなく、日々の食体験を通じた「食育」につながる可能性も非常に意義深いと感じます。 大規模カンファレンスでの受賞や飲食店・行政とのコラボによる実装にも今後いっそう期待したいところであり、個人的にも機会があればぜひ体験してみたいプロダクトの一つです。食xテクノロジーに興味ある人もない人もぜひご一読ください!

喫煙室という一見レガシーな空間を題材にしながら、「なぜそこでは自然に会話が生まれていたのか?」を5つの要素に分解している点が非常に示唆に富んでいます。 オフィススペース設計、ワークプレイス戦略、チームビルディング、さらにはイベントにおけるネットワーキング設計まで、広く「場づくり」に関わる方に有益な示唆を与えてくれます。 特に、「日本人はシャイだから」で済ませず、心理的ハードルとそれを下げる条件を具体化しているため、喫煙行為そのものに依存しない“喫煙室的コミュニケーション体験”をデザインするヒントが隠されており印象的でした。

英語翻訳担当のCrystalが選んだ記事
英語翻訳担当からは、英語でご紹介させていただきます。

As a fellow designer, this piece really resonated with me and made me reflect on my own strengths and direction. I especially appreciated the discussion around the shift from “I” to “We,” highlighting how design today is increasingly collaborative rather than individual-driven.

I loved the idea of blending technology into daily life in a quiet, natural way, with materials like wood making it feel more human.
Spectrum Tokyoの旅はこれからも続く
2025年もたくさんのご協力者のみなさまのおかげで、デザインを伝える記事を発表することができました。どんな業界でもデザインの取り組みにはあらゆる苦労や工夫があります。制作の現場の普段スポットライトが当たらない部分にも光を当て、国内外に紹介していくことをこれからも続けていきたいと考えています。
記事の制作にご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました!今後もSpectrum Tokyoをどうぞよろしくお願いします。



